トルコ石はトルコ産?トルコ石と産地の秘密

アクセサリーショップなどでも目にする機会の多いトルコ石。みなさんもトルコ石(英名:ターコイズ)の存在は知っていると思います。
では「トルコ石とはどんな石なのか?」と改めて問われると、12月の誕生石ということ以外、詳しくはよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ブルーカラーとグリーンカラーが見事に融合した鉱物「トルコ石」の歴史や特徴に触れながら、トルコ石と産地の秘密に迫っていきたいと思います。

トルコ石とは


トルコ石の歴史は古く、数千年も昔から装飾品として愛用されており、紀元前3100年頃のエジプト第1王朝を始め、古代中国の殷王朝時代から歴史に名を刻んできました。
かつてペルシアと呼ばれていた現在のイラン周辺では、良質なトルコ石が大量に産出されることでも有名で、9世紀以来トルコ系王朝が興亡を繰り返していたホラーサーンという地域では、もっとも古い鉱脈があったとされています。
これだけ古くから存在を知られていた宝石にも関わらずトルコ石は、ヨーロッパでは14世紀まで宝飾品としては使用されておらず、日本においては18世紀までその存在すら知られていませんでした。
その後、日本でも徐々にジュエリーとしての価値が見いだされてきましたが、トルコ石の扱いは非常にデリケートなものでした。
なぜなら、石の硬度をあらわすモース硬度が6以下と鉱物の中でもやや脆い部類に入る上に、熱や日光など熱さに弱い一面もあるため、屋外に出るときは気にしてあげる必要のある繊細なカラーストーンだからです。
また、トルコ石は皮脂にも弱く、美しい状態を長く保ちたいのであれば、きちんと柔らかい布で拭くなどのケアも必要となります。
現在では、トルコ石と言うとシルバーアクセサリーやジュエリーに使用されており、わりとリーズナブルに手に入る宝石のイメージが強いと思います。しかし実際には練り物のトルコ石も数多く出回っており、天然のトルコ石の希少価値は高まりつつあるのです。

トルコ石と産地の秘密


ではトルコ石の産地をみなさんは知っていますか?
トルコ石というぐらいですので、トルコ産だと思っている方が多い気がしますが、実はそうではないのです。
トルコ石の主な産地は、イラン・シナイ半島・アメリカなどが挙げられます。古くからの産出地の多くはすでに枯渇しているものの、現在でも未だ稼働しているエリアはあります。
他にもアフガニスタン・オーストラリアなどでも採掘されていますが、実はトルコ産というものはありません。
ではなぜ「トルコ石」という名前がついたのでしょうか。
それは、前述したトルコ系王朝の興亡が繰り返されていたホラーサーンという地域のお話で、「トルコ人の国で採れる石」という意味で「トルコ石」と名付けられたということです。ただし、これには諸説あります。

トルコ石の魅力


トルコ石はかねてから「着用者の健康状態に合わせて色が変化し邪悪な力から身を守る」と言われてきました。
つまり、トルコ石がある種のお守りとしての役割があると信じられてきたということです。
カラーストーンにはそれぞれ石言葉や役割があり、トルコ石も同じです。
かつてのペルシアでは1千年もの間、事実上の国家の宝石として扱われてきたほど国を代表する石でもありました。
13世紀に十字軍によりヨーロッパに持ち込まれたトルコ石は、皇帝ルドルフ2世のお抱え医師であったアンセルムス・デ・ブート氏の落馬事故が起きた際に、その事故から彼の命を救ったとも書き残されています。
そのような言い伝えを信じ、今日もどこかで誰かが自分の身を守るべくトルコ石を身に付けているかもしれませんね。

リカラット編集部 監修

1 個のコメント