ビルマ・マダガスカル・タイ・産地別ルビーの特徴について

ルビー

ルビーの特長といえば、何と言っても印象的な赤色。ルビーの起源は、ダイヤモンドよりも古く、旧約聖書にもルビーが登場します。また中世ヨーロッパの貴族たちから愛された宝石としても知られています。

ルビーは、サファイア、エメラルドと並んで、三大貴石のうちの1つ。しかしダイヤモンドほどは馴染みがなく、手頃で良い品質のルビーを見つけるのはなかなか大変です。さらにルビーには産地が色々あり、産地によって、色や質に特徴があるので価値も大きく変わります。

今回は、そんなルビーと産地の関係についてご紹介いたします。なおルビーは産地鑑別の可能な石です

ルビーと産地 ・ビルマとは

ビルマ産ルビー
ルビーのなかでも、最も高品質なルビーとして知られるのは、ビルマ産ルビーです。ビルマは、現在の国名で言うとミャンマーですが、そのなかでも、モゴック鉱山からとれるルビーが有名です。

ミャンマーは、東南アジアのインドシナ半島西部に位置する国で、1948年から1989年まではビルマ連邦と呼ばれていました。

ASEAN加盟国、通貨はチャット、人口は 5,142万人(2014年)、首都はネピドー(2006年まではヤンゴン)で、南西はベンガル湾、南はアンダマン海に面しています。

南東はタイ、東はラオス、北東と北は中国、北西はインド、西はバングラデシュと国境を接しています。タイもインドも宝石の産地として名高い国です。

ルビーと産地 ・ビルマ産ルビー

ルビー 
ビルマ産ルビーは、クロムの含有率が高めです。特徴として、赤みがかったピンク色〜深紅の美しい色味がでます。

ルビーの中で、もっとも価値が高く美しいと言われている色は、ピジョンブラッド(pigeon blood=鳩の血の色)と呼ばれます。ピジョンブラッドのルビーは珍しいのですが、そのなかでも、加熱処理をしていないルビーは、非加熱ルビー(ノンヒート)といわれ、非常に希少価値が高く、高値で取引されます。

モゴック鉱山以外だと、近年、マンシュー鉱山という産地からもルビーが採掘されています。こちらのルビーも、モゴック鉱山のものと同様、綺麗ですが、価格はややお手頃です(モゴック産との比較)

ビルマ産ルビーは、品質の価値だけでなく、昔から良質なルビーの産地として名を馳せていたという歴史的な価値もあります。また、近年はミャンマーの情勢が不安定なため産出量も減り、今後価値が上がると予想されています。

ルビーと産地 ・タイ産ルビー

ルビー タイ
タイ産のルビーは、ビルマ産のルビーと比べるとやや色が暗く、鮮やかさに欠けると言われています。タイ産のルビーの色は、ビーフブラッド(beef blood)とよばれ、ピジョンブラッドに比べてやや暗い色合いが特徴です。

この色の違いは、産地の違いによるクロムの含有率によります。ですが、タイ産ルビーの中にも、ビルマ産地ルビーと同じくらい美しい色味のルビーもあります。

タイ産のルビーは、暗めの赤色や、パープルがかった赤色が多いです。レッド系かパープル系かに関わらず、タイ産ルビーは、色の深みに欠けるものが多いのですが、ビルマ産ルビーよりは、手頃な価格で入手しやすいため、市場価値にこだわらず、自分のお気に入りの色を探すのも良いかと思います。

タイは正式名称タイ王国、通貨はバーツ、人口6,718万人、首都はバンコクです。国土は、インドシナ半島中央部とマレー半島北部を占め、南はマレーシア、東はカンボジア、北はラオス、西はミャンマーと国境を接しています。

ルビーと産地 ・マダガスカル産ルビー

ルビー
新たなルビーの産地として、注目されつつあるのがマダガスカルです。マダガスカル産ルビーは、2000年頃に採掘され始めました。

産出されるものの中には、ビルマ産ルビーに引けを取らない品質のもの散見され、今後に期待が寄せられます。マダガスカル産ルビーの色味は、タイ産のような暗めの色合いのものから、ビルマ産ルビーのような美しい色合いのものまで幅広いのが特徴です。

ルビーと産地 ・スリランカ産

ルビー
その他のルビーの産地として、スリランカがあります。スリランカは、サファイアの産地として有名ですが、ルビーも産出されています。量は少なめですが、色は薄め(ピンク色寄り)で、透明度の高いものが多いです。色が薄めのため、ルビーではなく、ピンクサファイアとされることもあります。(ルビーとサファイアは、元は同じコランダムという石です)

ルビーは、色が濃ければ濃いほど価値が高いと言われています。(濃さ=暗さではありません)。スリランカ産ルビーは市場価値は低めですが、透明感もあって綺麗です。気に入ったものが見つかれば、良いかと思います。

以上が、ルビーとその産地別の特徴です。資産として、または代々受け継ぐジュエリーとしては、ビルマ産や非加熱にこだわるのもよいと思いますが、身につけて楽しむジュエリーとしてはあまり細かいことにこだわらず、好きな色味や透明度のものを選ぶと良いでしょう。

リカラット編集部 監修