優しいピンク色の宝石ローズクォーツ。知っているようで知らなかった!?特徴や原石の形など

ほのかで優しいピンク色が印象的な宝石、ローズクォーツ。

アクセサリー屋さんなどでもよく見かける石なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

お値段的にも手に入りやすいものが多く、比較的身近に感じやすい宝石の一つだと思います。

今回はそんなローズクォーツについて、いろんな角度から調べてみましたのでご紹介しますね。

ローズクォーツとは?


ローズクォーツは石英、つまり水晶の一種です。

ピンク色の見た目からその名前が付けられたといわれています。

またギリシャ神話の中で愛と美の女神”アフロディーテ”に捧げられた石といわれており、それにまつわる言い伝えから名が付けられたという説もあるそうです。

愛の石というイメージもココからきているのかもしれませんね。

和名は、紅水晶、紅石英、薔薇石英など。

「紅水晶」と「紅石英」と呼び方が一見異なるのは、日本では透明度の高いものを水晶低いものを石英と呼ぶ傾向があることからきているとか。

つまりは不透明なローズクォーツは「紅石英」(薔薇石英)、透明度が高いものは「紅水晶」と厳密には呼び分ける、ということのようです。

ちなみに、水晶・石英はとても種類の多い宝石で、ロッククリスタル、アメジスト、シトリン、スモーキークォーツの他、アゲート(瑪瑙)やカルセドニーも石英の仲間です。

鉱物としての特徴

結晶系六方晶系(三方晶系)
化学組成SiO2(二酸化珪素)
硬度7
比重2.65
屈折率1.54-1.55
光沢ガラス光沢

淡いピンク色~濃い目のローズピンクのものまであります。

ローズクォーツのピンク色の要因は複数あると考えられ、一つは石の内部に含まれる微細なインクルージョンがピンク色を要しているためといわれています。
ローズクォーツが白く濁っているものが多いのもこの微細なインクリュージョンによるものだそうです。

その他の要因としては、チタンが含有しているためや生成していく過程の中での自然の放射線などの影響によるものだといわれています。

中には人工的に照射処理をされて色を濃くしたものもあるそうです。

産地

良質のローズクォーツが採れることで有名なのはブラジルです。

他には、マダガスカル、インド、スリランカ など

ローズクォーツの歴史


ローズクォーツは、一番古いもので紀元前7000年頃のビーズ状のものが現存するといわれ、宝飾品としては紀元前800年~600年ごろから作られていたのではないかと考えられています。

また古代より水晶の魔法の力は多くの場所、多くの人々によって信じられていたとされ、時には強力なお守りとして、時には所有権を示すシールとして使用され、エジプトでは老化を防ぐことができる石と信じられていたこともあったようです。

ローズクォーツの原石の形


ローズクォーツの原石は、他の石英とは異なり、結晶で産出されることが少ないことで有名です。

多くの場合は塊状で産出されますが、一般的な「多結晶質」の鉱物とは異なり、見た目は塊状だが内部は結晶質という特殊な構造をもっているそうです。
なんだか難しいですが・・・


含まれる元素の種類や含有量が色合いや形成の違いに関与しているとも考えられており、例えばブラジルでは塊状のローズクォーツの中心に結晶状のローズクォーツが無数に出ているような原石が産出されることもあるそうです。

スターローズクォーツ


ローズクォーツは石が形成される過程においてルチルが含有することも多く、入り方に依ってはカボションカットに研磨された時にスター効果(アステリズム効果)が現れるものもあります。

ローズクォーツのスターは、ルビーやサファイアのそれと構造的に大きく異なり、カットされた石の上部からライトをあててもスターが見えづらいことがあるそうですが、逆に下からライトをあてることでスターが見えやすくなる場合もあるそうです。

これを「ダイアステリズム(diasterism)」と呼び、透過光でのスター効果という意味をもつそうです。

ちなみに、ルビーやサファイアのようなコランダムに現れるスターは反射光でのスター効果という意味の「エピアステリズム(epiasterism)」と呼ばれるそうです。

ライトを下から当てた時

ライトを上から当てた時

※画像のスターローズクォーツは全て同じ石です。

ローズクォーツは退色しやすいって本当?お手入れで気をつけること


ローズクォーツは一般的に日光で退色しやすいといわれています。

日常生活で使う程度であれば問題ないレベルだといわれていますが、長期間直射日光に当たりやすい場所に置いていると、色が褪せたりすることがあるようです。

保管するときは箱に入れるなど直射日光にあたらないようにした方が無難といえるでしょう。

ローズクォーツの価値基準


ローズクォーツは一般的に透明な結晶質で見つかることが少ないといわれています。

そのため色形の良い結晶が採れることは稀なことから色が良くて透明度の高いものほど、価値が高くなるといえるでしょう。

また、スターが出るものも価値が上がります

最後に


街でよく見かけ身近だと思っていたローズクォーツですが、調べてみるとクォーツの中でも原石の形が特殊だったり、意外なことも多くとても面白かったです。

よく知っているつもりの宝石でも掘り下げてみると色んな発見ができてより親しみがわいてきますね。

今度街で見かけたら、今までとは違う目線で見られそうで楽しみです。

リカラット編集部 監修