世界に30個!? 奇跡の宝石”レッドダイヤモンド”

レッドダイヤモンド

レッドダイヤモンド
ダイヤモンドにはファンシーカラーダイヤモンドというのがあり、色の種類には、ブラウン、イエロー、ブルー、ピンクなどがあります。

ダイヤモンドの価値を決める要因のうちの一つに、カラーがあり、基本は無色透明を表すDカラーが最も高価といわれています。

ですが、ファンシーカラーダイヤモンドは、その希少性により、ものによってはDカラーのダイヤモンドよりもはるかに価値が高く、海外のオークションなどでは、何億円、何十億円で落札されています。

そしてそのカラーダイヤモンドの中で、もっとも珍しく、数が少ないと言われているのがレッドダイヤモンドです。

レッドダイヤモンドは、世界に30個くらいしか無いのではないか、といわれており、コレクターや、ジュエリー業界に従事する人間でも、なかなかお目にかかることができません。

ここではそんなレッドダイヤモンドについてご紹介いたします。写真は香港で出会ったレッドダイヤモンドです。

レッドダイヤモンドの種類

レッドダイヤモンドは、ピンクダイヤモンドの色が濃くなったもので、色は“Fancy Red(ナチュラルな赤)”、“Fancy Purplish Red(紫がかった赤)”、“Fancy Orangy Red(オレンジがかった赤)”の三種類があります。

その中でも、Fancy Redがもっとも価値が高いといわれています。

天然のピンクダイヤモンド自体、産出量が少ないので、そのなかでもレッドダイヤモンドと呼ばれるほど色が濃いものはさらに珍しいのです。

そのため、普通の宝石店でレッドダイヤモンドのジュエリーが販売されることはまず無いと言って良いでしょう。

大体クリスティーズやサザビーズなど世界の有名オークションで取引され、その取引価格は億単位です。

写真のものは「マツコの知らない世界」でも紹介された約2億円のレッドダイヤモンドです。

レッドダイヤモンドの産地


レッドダイヤモンドはごく稀にしか見つからないため、ここが産地、といえる場所が特にありません。

ただ現在地球上に存在するもっとも大きなレッドダイヤモンドである、ムサイエフ・レッドは、ブラジルのアバエテ河で発見されました。

ブラジルは、良質なピンクダイヤモンドの産地でもあるので、今後ももしかすると、更なるレッドダイヤモンドがブラジルで見つかる可能性もあるかもしれませんね。

有名なレッドダイヤモンド

ムサイエフ・レッド

レッドダイヤモンド

ムサイエフ・レッド
出典元:http://www.capetowndiamondmuseum.org/

ムサイエフ・レッドは、世界最大のレッドダイヤモンドです。

大きさは5.11カラット、カットはトリリアントカット、クラリティはインターナリーフローレスです。

インターナリーフローレスは、上から二番目のクラリティとなり、普通のダイヤモンドでも珍しいクラスなので、レッドダイヤモンドでこのクラリティというのは、ほぼ奇跡だと思います。

ムサイエフ・レッドの発見は比較的最近で、1990年代にブラジルのミナスジェライス州にあるアバエテ河で農夫によって発見されたといわれています。

発見された時の原石の大きさは13.9ctでした。

このレッドダイヤモンド原石は、その後ニューヨークのダイヤモンドディーラー、ウィリアム・ゴールドバーグ・ダイヤモンド社が買い取り、5.11ctのトリリアントカットにされました。

その際、その形からレッドシールド(赤い盾)と名付けられたといいます。

その後2001年~2002年頃、レッドシールドはロンドンの宝石社・ムサイエフジュエラーによって800万ドルで買い取られ、ムサイエフ・レッドと呼ばれるようになったということです。

一説によると、その頃から倍以上値段が上がっているといわれているそうです。

その他の有名なレッドダイヤモンド

匿名コレクター所有のダイヤモンド

ムサイエフ・レッドの次に大きなレッドダイヤモンドは、その詳細が明らかにされていません。
南アフリカ産の5.05ctのレッドダイヤモンドですが、匿名のコレクターが所有しているため、現在どこにあるかなどは謎に包まれています

デ・ヤング ・レッドダイヤモンド

レッドダイヤモンド

デ・ヤング ・レッドダイヤモンド
出典元:http://famousdiamonds.tripod.com/

5.03ctのデ・ヤング・レッドダイヤモンドは、ボストンの宝石商シドニー・デ・ヤングが所有していたレッドダイヤモンドです。

このダイヤモンドは、初めはガーネットだと思われており、シドニー・デ・ヤングは帽子のピンにつけていましたが、改めて鑑定してもらったところレッドダイヤモンドであることが判明したそうです。

その後シドニー・デ・ヤングがこの希少価値の高いダイヤモンドをスミソニアン博物館に寄贈したため、デ・ヤング・レッドダイヤモンドは今日誰でも見ることが可能です。

レッドダイヤモンドのまとめ

ハンコック・レッドダイヤモンド
出典元:http://4cs.gia.edu/

5.03ctのデ・ヤング・レッドダイヤモンドの次に大きいといわれているレッドダイヤモンドは、0.95ctのハンコック・レッドと呼ばれるものだといわれています。

このことからもレッドダイヤモンドの稀少性がお分かりいただけるのではないでしょうか。

もう1ct以上のレッドダイヤモンドは発見されることは無いのでは?と一部で囁かれていますが、個人的には現存のレッドダイヤモンドを超えるものが発見され、世間を驚かせてくれるのを期待しています。

リカラット編集部 監修