レインボーカルシリカはどんな石?フォーダイトとの違いとは?

レインボーカルシリカ ルース

レインボーカルシリカは、虹色の層が幾重にも重なったアーティスティックな模様を見せる石です。

流通当初はメキシコ産の天然石とされていましたが、鑑別の結果、人工石と判断されました。

レインボーカルシリカとは一体どんな石なのでしょうか?

そして混同されやすいフォーダイトとはどう違うのでしょうか。

今回は、レインボーカルシリカの歴史や特徴、お手入れ方法などについてをご説明していきますね!

レインボーカルシリカとは?

レインボーカルシリカ ルース
レインボーカルシリカは、2002年にメキシコのチワワ州で発見された石として、市場に流通し始めました。

方解石質をベースとする石の上に、赤・黄・橙・緑・青色などの鮮やかな七色の縞模様を見せるのが特徴的です。

当初は天然石として販売されていましたが、研究の結果この石は方解石や粉末石灰岩などの「炭酸塩岩」を樹脂で固めて着色した人造石であると発表されました。

米国デトロイトの自動車工場で発見された自動車用塗料からできた「フォーダイト」似たような色の層をもつため、流通当初は混同されることが多かったようです。

レインボーカルシリカの歴史

レインボーカルシリカ ルース

GIA(米国宝石学会)は、次のような報告をしています。

レインボーカルシリカが市場に初めて登場したのは、2002年でした。

当初は、「メキシコのチワワ州の鉱山にある、火山性流紋岩の脈や継ぎ目で発見された石」として売られていました。

その特徴的な虹色の層については、「結合剤や着色剤として様々な天然粘土鉱物の層をもつ、微結晶方解石の自然な形である。」と主張されていました。

業者は当時レインボーカルシリカは天然石であると言い切っていましたが、鑑定の結果この石は粉末状の炭酸塩岩(方解石や粉末石灰岩)を樹脂で固定し、人工的に着色したものだということが分かりました。

さらに、この石は方解石(カルサイト)、シリカプラスチックPB15人工着色顔料画材パラフィンに似た物質などを含むことも明らかになったとのことです。

2003年には、スイス宝石学協会(Swiss Gemmological Institute)が「米国の研究機関が発行した、天然を証明する鑑別書付きのレインボーカルシリカ」を鑑別、その結果報告書を発行しました。

報告書によると、検査の結果ベース素材は天然の方解石であることが判明しました。しかし、その中に人工着色色素が含まれており、粒子はパラフィンワックスに似た透明で柔らかなプラスチックのような素材で結合されていることが分かったとのことでした。

レインボーカルシリカの特徴

レインボーカルシリカ ルース

前述したとおり、レインボーカルシリカは方解石または粉末石灰岩などの炭酸塩岩とプラスチックを樹脂で固めて人工着色顔料で着色した人工石です。

不透明な石全体には何色もの色の層が重なっており、虹(レインボー)のように見えます。

そして、ベース素材がカルサイト(方解石)シリカであることから、「レインボーカルシリカ」と名付けられたとされます。

モース硬度が3~4と軟らかいため、もろい性質を持ちます。

そのため通常はカボションカットやビーズ状にカットして、美しい色彩を表現します。

フォーダイトとレインボーカルシリカの違い

レインボーカルシリカ フォーダイト ルース

前述したとおり、レインボーカルシリカと混同されがちな人工石にフォーダイトがあります。

上の写真は向かって左がレインボーカルシリカ、右がフォーダイトです。

違いはお分かりでしょうか?

フォーダイトの特徴についても簡単にまとめてみましたのでご覧ください。

フォーダイト

フォーダイトは、米デトロイト州の自動車工場で発見されました。

昔車の塗装を手動で行っていた時代に工場の片隅に飛び散ったエナメル塗装料が積み重なって生成したものです。

当時は塗装後に加熱処理を加えていたため、工場内で堆積した塗料の塊にも熱が加わり、固体化していったと考えられています。

一般的な鉱物のように地中で生成したものではなく、人工的にできた石とされています。

フォーダイトの見た目は、メノウのような色の層が特徴的です。そのため、「自動車メノウ」「デトロイトメノウ」などと呼ばれることもあります。

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2つの違い

前述したとおり、レインボーカルシリカは天然の方解石をプラスチックで固め、人工着色料を加えたものだと考えられています。

そしてフォーダイトは自動車を塗装する際に工場の壁などに飛び散ったエナメル塗装料が積み重なり、熱によって自然に固まったもの。

一番大きな違いは、ベースに天然石が入っているか否か、と層の違い、というところでしょうか。

2つの違いを簡単な表にまとめてみました。

レインボーカルシリカフォーダイト
ベース素材炭酸塩岩、プラスチック
人工着色顔料
エナメル塗装料
模様虹色の層メノウに似た球状の層
オーバルが多い様々

お手入れ方法

レインボーカルシリカ ルース

レインボーカルシリカは、モース硬度が3‐4と軟らかいため、キズや欠けが生じやすいという性質をもちます。

クリーニングの際には、柔らかい布でサッとふき取るだけで十分です。

汚れが目立ってきたら、中性洗剤を溶かしたぬるま湯の中に入れ、柔らかい歯ブラシや布などで洗います。泡を洗い流したら、柔らかい布でしっかりと乾燥させます。

酸に弱いため、酸や漂白剤を含む液体などは使用しないように注意してください。

最後に

レインボーカルシリカ ルース
虹色の層を描いたレインボーカルシリカは、ビーズやカボションに研磨したものが流通しています。

コレクションとして集めるほか、ビーズを連ねたブレスレットや一粒ネックレスなど、オリジナルのハンドメイドジュエリーの素材としてもおすすめですよ。

リカラット編集部 監修