フォスフォフィライトってどんな宝石?入手する方法ってあるの?お値段は?

フォスフォフィライトってどんな宝石?入手する方法ってあるの?お値段は?

硬度が低く、ほとんど採掘され尽くされてしまったことなどから、レアストーンの中でも特に稀少だといわれているフォスフォフィライト

「宝石の国」のキャラクターとして登場したことをきっかけに、名前を知られるようになったものの、まだ鉱物としてのフォスフォフィライトはあまり知られていない存在のような気がします。

そこで、今回はフォスフォフィライトがどんな鉱物で、どのような特徴を持つのか。
コレクターなら必ず入手したい幻のような宝石「フォスフォフィライト」についてのお話をお伝えしていきます。

フォスフォフィライトとは

フォスフォフィライトはペグマタイトや金属鉱床における二次鉱床として生成される、リン塩酸鉱物です。

非常に稀な存在であることから、コレクターに高い評価を得ている宝石のひとつです。

鉱物としての特徴

フォスフォフィライトの結晶は柱状厚みのある卓状をしています。

色は無色のものから濃い青緑色までさまざまです。

結晶は双晶を見せることが多く、フィッシュテール(魚の尻尾)型を見せるのが特徴的です。

硬度が3.5と低いことから、非常にもろく欠けやすい宝石です。

そのため、カットされることはほとんどありません。

コレクター用にカットする場合は高い技術が必要とされ、ラウンドブリリアントやステップカットが施されます。

非常に稀な宝石であるがゆえ、大きな結晶は価値も高くカットされません。

逆に小さな結晶やかけらはファセットにできることから、小さいものが市場に出回っているようです。

フォスフォフィライトの性質

結晶系 単斜晶系
化学組成 亜鉛の含水リン酸塩
硬度 3.5
比重 3.10
屈折率 1.59-1.62
複屈折量 0.021
光沢 ガラス状

フォスフォフィライトの色

フォスフォフィライトの色は無色から水色、青緑、深い青緑などが存在します。

中でも大変繊細で淡い青緑色をしたものは評価が高く、フォスフォフィライトの最高品質であるとされています。

柔らかいためカットされることは稀ですが、ファセットが施された青緑色の石は非常に美しい発色を見せることから、大変高い価値が付けられています

フォスフォフィライトの原石

フォスフォフィライト 原石

こちらがフォスフォフィライトの原石。神々しいですね!

本当に「若葉」のように見えるから鉱物は不思議です。

フォスフォフィライトの産地

フォスフォフィライトが世界で最初に発見されたのは、ボリビアにある鉱山です。

この土地で採れるフォスフォフィライトは強く美しい色をしており、唯一のジェムクオリティであるとして有名です。

良質なうえにカットにも向いているフォスフォフィライトが産出されていましたが、現在は採掘し尽くされてしまったようです。

さらにドイツでもフォスフォフィライトの原石が発見されていますが、ボリビア産と比較すると結晶が小さくて薄い色のものが多いようです。

ほかにも、米国ニューハンプシャー州、オーストラリア、ザンビアなどでも産出されています。

フォスフォフィライトの名前の由来

フォスフォフィライトは英語で「Phosphophyllite」と綴ります。

フォスフォフィライトはリン塩酸であることから、英語でリンという意味の「phosphorus」にギリシャ語で葉という意味の「phyllon」を足した言葉を由来とします。

和名では燐葉石(りんようせき)と呼ばれています。

フォスフォフィライトは入手可能?

残念ながら、色が美しくて質の良いボリビア産は採掘され尽くされてしまったため、現在新しい石は市場に出回っていないといわれています。

また過去に発見されたボリビア産のほとんどはコレクターが所有しているようだと聞きます。

こういった事情から、現在市場に出回っているフォスフォフィライトは、大抵がボリビア以外の土地で産出されたもので、これらは小さな結晶か、または結晶片をファセットにした1カラット以下のサイズのものばかりです。

しかしそれであっても、産出量は非常に少ないため、実際に販売されているフォスフォフィライトを見かけることなどは、ほとんど無いようです。。

そのせいか、フォスフォフィライトは最も入手が困難であり、最も値段が高いレアストーンだといわれています。

まさにコレクター魂を揺さぶられる宝石ですよね!

2019/01/03追記:リカラットSHOPでの販売情報

・・・なんて書いていたら、なんとリカラットSHOPでのフォスフォフィライトの販売が急遽決定していました。

Twitterもお陰様でとっても盛り上がりました。

せっかくですのでお値段を含めてしっかり公開していきますね。

まずトップバッターはこちら

中心部に羽のようなインクルージョンが確認できるタイプで、お値段は0.455ctで15万8000円です。

お次はこちら

キズも欠けもインクルージョンも目立たないもの。0.672ctで23万8000円です。1ctあたりのお値段も少し上がってきましたね。

最後はこちら

さらに透明度の強いフォスフォフィライト。可憐な輝きが心を捉えました。お値段は0.684ctで26万8000円です。

 

まとめ

アニメ「宝石の国」の主人公『フォス』の人気もあり、フォスフォフィライトの名前は一気に知られるようになりました。

しかし残念なことに、産出量が極めて少ない稀少石なため、市場で見かけることは滅多にありません。リカラットSHOPで取扱いが決まったのもかなり偶然です。

ただ大型の展示会などですと時々目にすることはあり、先日の「国際宝飾展2018秋」でも展示されていたブースがありました。

また数年前にツーソンの展示会で、カラット当たり2500ドル(約28万円)で販売されたという実例もあるそうです☆

いつかお目にかかれたら嬉しいと思うレアストーンの一つです。

リカラット編集部 監修