フェナカイトは詐欺師の石?名前の由来は?産地は?

フェナカイト ルース

クリアカラーが美しい宝石、フェナカイトは知る人ぞ知るといわれるほどの希少石です。

パッと見はクォーツとよく似ているといわれています。

目にする機会は少ないかもしれないレアストーンではありますが、魅力十分の宝石です。

今回はそんなフェナカイトのアレコレをご紹介します!

フェナカイトとは?

フェナカイト ルース

産出地の割に産出量が少なく、宝石として市場に出回ることが少ないといわれる希少石、フェナカイト。

鉱物の種類としては、ベリリウムを含む珪酸鉱物となります。

それでは順番に、フェナカイトについてご紹介いたします。

鉱物としての基本情報

英名 phenakite
和名 フェナス石
分類  珪酸塩鉱物
結晶系  六方晶系 / 三方晶系
化学組成 Be2SiO4
モース硬度 7.5 – 8
比重 2.95 – 3
屈折率 1.65 – 1.67

特徴

冒頭で少し触れたように、クォーツによく似ているといわれますが、似ているのは見た目だけではなく、特徴もよく似ているそうです。

ただ、比重(クォーツ:2.7 フェナカイト:3)やモース硬度(クォーツ:7 フェナカイト:7.5-8)など、全く同じではないので、鑑別は可能です。

トパーズより高い屈折率をもつことからブリリアントカットが施されることも多いそうですが、ファセットカットが施されたものは、ダイヤモンドに似た輝きを放ち、ダイヤモンドに間違われることもあるとか。

宝石品質と呼ばれるような上質なものの産出量が非常に少ないため、透明度の高いフェナカイトはコレクター人気も高いようです。

名前の意味

クォーツと見間違えられやすいことから、ギリシャ語で “詐欺師、欺く者” を意味する 「phenax」から由来し、フェナカイトと名付けられたといわれています。

ホワイト、カラーレス、黄色、ピンク、グレー、淡赤色など。

多くは内側にライトグレーや褐色系の色味が見られ、少し濁って見えるそうです。

フェナカイトの産地

フェナカイト 原石
アメリカ、スリランカ、ロシア、ブラジル、メキシコ、フランスなど。

近年ではミャンマーでも産出が確認されていますが、全体的に産出量の少ない宝石だといわれています。

ミャンマーやマダガスカルからは、透明度の高いものが産出されることもあるそうです。

フェナカイトの原石の形

フェナカイト 原石

六方晶系に属する菱面体状で産出することが最も多く、短柱状や柱状でも産出されます。

高温のペグマタイトや花崗岩などの中に生成し、クォーツ、クリソベリル、トパーズなどと共産することも多いそうです。

大きな単結晶で産出されることもあり、かつて、1470ctのフェナカイトの礫(れき)がスリランカで発見されたこともあるといわれています。

フェナカイトの価値基準

フェナカイト ルース

透明度が高く、インクルージョンの少ないもの程価値高く扱われます。

産出量が少ない上に、宝石品質のものも多くないため、大きいものが市場に出回ることはあまりないように思います。

最後に

フェナカイト ルース

クォーツに見間違われることが多かったことから、詐欺師という意味をもつ言葉に由来して名付けられたというフェナカイト。

元々カラーレスで高品質のものが少ないといわれるため、クォーツやダイヤモンドと見間違うほどのクオリティをもつものはきっと美しいものだったのでしょう。

にも関わらず「詐欺師」とは何だか悲しいネーミングな気もします。しかしそれも歴史ということなのかもしれませんね。

希少石フェナカイトをご紹介しました。興味をもっていただけたら幸いです。

リカラット編集部 監修