ペタライト|リチウム発見のきっかけとなった宝石

ペタライト ルース

クリアカラーが美しい宝石、ペタライト。

実はリチウムが発見されるきっかけとなった鉱物としても知られ、今でもリチウムの重要な鉱石の一つです。

脆く壊れやすいためファセットカットされたものは少なく、ジュエリーにも向かないとされる宝石ですが、魅力は沢山あります。

今回はそんなペタライトについて、ご紹介したいと思います!

ペタライトとは?

ペタライト ルース

冒頭でチラッとお伝えしたとおり、ペタライトは化学元素のリチウムが見つかった鉱物といわれています。

今でもリチウムの重要な鉱石の一つとして、工業製品などに使用されています。

それでは順番にペタライトの詳細をご説明してきましょう。

鉱物としての基本情報

英名petalite
和名葉長石(ようちょうせき)、ペタル石
分類珪酸塩鉱物
結晶形単斜晶系
化学組成LiAlSi4O10
モース硬度6 – 6.5
比重2.4
屈折率1.50 – 1.52

特徴

完全な劈開を示し、葉のように、薄く層状に剥離する特徴をもつことから、壊れやすく脆い宝石です。

ジュエリーなどの装飾品には向かないとされており、ファセットカットなどに研磨されてもコレクター用とされることが殆どだといわれています。

透明な宝石として知られていますが、実は全く色味の入っていないカラーレスのものは少ないそうです。

カラーレス、ピンク、黄色、緑色、グレーなど。

産地

カナダ、ブラジル、ロシア、スウェーデン、イタリア、ジンバブエ、オーストラリア、アメリカなど。

中でも有名なのはブラジルで、ファセットカットが施せるほどの品質と大きさのものが見つかることが多いそうです。
時には50ct程の大きさのものも産出されるとか。

名前の意味

木の葉のように薄く剥がれる性質をもつことから、ギリシャ語で葉という意味の “petalon” と石という意味の “lithos” から由来して1800年に名付けられたそうです。

初めの頃はカストライトと呼ばれていたといわれています。

ペタライトの原石の形

ペタライト 原石

通常は小さな結晶が集まった塊状で、ごく稀に固体の結晶で産出されることもあるそうです。

結晶の形は平らな柱状や厚板状だといわれています。

花崗岩ペグマタイトの中にアルバイト、クォーツ、レピドライトと共産されます。

工業製品としてのペタライト

リチウム電池

ペタライトは、スポデューメン(リチア輝石)やレピドライト(鱗雲母)とともにリチウムの重要な資源鉱物のひとつです。

リチウム電池を作ったりすることに活用されるそうです。

また、高熱でも「割れない土鍋」として有名な萬古焼(ばんこやき)という耐熱性に優れた陶磁器にも使用されているそうですよ。

最後に

ペタライト ルース

宝石というには脆く壊れやすいペタライトですが、リチウムが発見された重要な鉱石であり、現代の科学の発展に重要な影響をもたらした鉱物でもあるといえます。

宝石が化学元素発見のきっかけになったと思うと、宝石、そして鉱物の奥深さと人間と切ってもきれない縁のようなものを感じます。

無色透明のペタライトは、美しいうるうるとしたガラス光沢も楽しむことができますので、是非一度手に取ってみてくださいね♪

リカラット編集部 監修