天藍石ラズライト、インディゴブルーが美しいその宝石の魅力について

青い海を思い起こさせる深いブルーが印象的なラズライト。

天藍石という和名をもっており、石言葉は『静寂』です。

ラズライトは鉱物としてどんな特質をもち、どのような色のバリエーションがあるのでしょうか。

よく似た名前のあの宝石との違いは?

紺碧の青色をした宝石ラズライトの魅力について探ってみましょう。

ラズライトとは

ラズライトは和名を天藍石と呼びます。美しいインディコブルーをしており、透明なものは稀です。全体の産出量も限られていることから、レアな存在の宝石なのです。

ラズライトの性質

結晶系単斜晶系
化学組成マグネシウム・アルミニウムの水酸化リン酸塩
硬度5.5
比重3.10
屈折率1.61-1.64
複屈折0.031
光沢ガラス状

ラズライトの鉱物としての特徴


ラズライトは透明~半透明をした鉱物で、結晶は塊状や柱状をしています。
不透明な結晶が多く透明なものは稀です。

美しい青色を呈するラズライトですが、淡い青から濃い青までさまざまな色合いがあるのが特徴的です。

ラズライトの色の特徴


ラズライトには以下のような色があります。

紺碧の青

スカイブルー

青味がかった白

グリーンブルー

ラズライトは表面に青と白の斑状模様を見せるのが特徴です。特に濃い青色に斑状模様があるものは、紺碧の海の色のような独特の美しさを表現します。

また、透明なラズライトは無色と青色の多色性を見せるという特質を持ちます。

原石のカットの方法

ラズライトは硬度が5.5とあまり硬い方ではなく、カボションカットにされることが多いといわれています。

透明度の高いものはファセットカットが施されることもあるそうですが、多くはないようです。

不透明の原石は、研磨やタンブリング加工を施してビーズ玉にします。彫刻を施して装飾品にされることもあります。

ラズライトの産地

ラズライトは世界各地で産出されていますが、結晶が発見されるのは稀で産出量も限られているといいます。

世界で最初にラズライトが発見されたのは、1795年にオーストリアのシュタイアーマルク州の鉱山だといわれています。

現在の主な産地は、ブラジルのミナス・ジェライス州、アメリカ合衆国のカリフォルニア州、カナダのユーコン準州スウェーデン、オーストリアのザルツブルグ、スイスのツェルマット、インド、マダガスカル、アンゴラなどです。

ラズライトの名前の意味


ラズライトは見た目が淡い青色~濃い青色をしています。このことから、ドイツ語で青い石という意味の『Lazurstein』が名前の由来とされています。

この他にも、アラビア語の『天国』という意味が語源であるともいわれています。

ラズライトに名前が似た石とは?

ラズライトは和名を『天藍石』といいます。

他に、『青金石』という石もラズライトと呼ばれているのですが、青金石はラピスラズリの主成分となっている鉱物で、リン塩酸塩鉱物である天藍石とは全く異なる種類です。

ちなみに英語で天藍石はLazulite、青金石はLazuriteと綴ります。『l』と『r』が違うだけですが、カタカナ表記では全く同じなので勘違いしやすいかもしれませんね。

さらにアズーライト(藍銅鉱)という石も名前が似ていることからラズライトと間違えられることが多いと聞きます。

まとめ

ラズライトは産出量が少ないうえに、透明な結晶はほとんど見つからない貴重な存在だということがわかりました。

不透明のラズライトも魅力的ですが、やはり透明でレアなものの方がコレクター心をくすぐりますよね。

もし出会えるチャンスがあれば、コレクションに追加してみたいレアストーンの一つです。

リカラット編集部 監修