ぶっちゃけ知りたい!『財産価値のある宝石』ってどんな石?

ぶっちゃけ知りたい!『財産価値のある宝石』ってどんな石?

 

「これは一生モノの財産だから」

そう言って祖母はいつもヒスイの指輪を大切に指にはめていました。大きさは小豆の粒くらい。緑のドロップみたいにとろりとした光沢のある石でした。

ふーんと値段を聞いてびっくり。子供心に、「こんな小さな石が!!」と驚いたのを覚えています。

しかしどんなに高価な宝石でも、手放すときは二束三文。質屋に持って行ったら買値の10分の1だった、という話もよく聞きます。宝石って本当に財産価値があるのでしょうか?

宝石の価値とは


「宝石は捨てるところがない」

これは私の実感です。お持ちになっている宝石の素材が18金、プラチナならわずか1グラムでも数千円の値段がつきます。

(2018年6月23日現在18金は1グラム3,282円、Pt900は2,620円でした。田中貴金属のリサイクル価格)

1グラムとは1円玉と同じ重さ。こんなに軽いものが数千円なんて、それだけでも凄くないですか?指輪に使われるリングの「枠だけ」の重さがだいたい平均で4~5グラムくらいはありますから、付いている宝石の値段に関係なく、この枠だけでも1万円以上の価値はあります。

切れてしまったネックレスチェーンでも、素材が18金、プラチナならそれは財産。質屋やリサイクル店に持って行けば必ず換金できるはず。

しかし「宝石」は残念ながらそうはいかないのが現実のようです。

お金にならない宝石もある

二宮知子の大人気漫画『七つ屋志のぶの宝石匣』のなかで、0.9ctの大変希少なアウイナイトの指輪が持ち込まれ、主人公の志のぶがつい30万円という値段で「預かり」をしてしまいます。しかし本来質屋ではこのような宝石でお金を借りることはまず無理

ダイヤモンド以外の宝石は、よほど大粒でグレードの良い宝石でなければ査定してもらえないかも。おそらくほとんどの場合、素材としての金、Ptと周りのメレダイヤの原価程度の金額しか査定されないでしょう。

「将来換金できる」「いつでもお金に変えられること」これが「資産」の条件ですよね。そして宝石を主に換金できるのは質屋やリサイクルショップ。

でもこれらの店で宝石が換金できるのはダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルド、真珠くらいかも知れません。

そうです。残念ですが、お金にならない宝石もあるのです。全ての宝石=資産ではありません。

私の大好きなジルコンという宝石は、44億年前に発見された鉱物。現在地球で発見された中で最古の鉱物だと言われています。屈折率もダイヤモンドとほぼ同じ。それなのに質屋に持ち込んだらおそらく価値は0円でしょう。

ダイヤモンドのように市場での需要がほとんど無い宝石は、価値がないと判断されてしまうのです。

財産価値のある宝石とは

世の中でタダのものは空気だけ、と言った人がいましたが、宝石も質屋さんで換金しようとすればタダ同然に査定されてしまうものがほとんどでしょう。例外はダイヤモンドだけと言えるかもしれません。

ダイヤモンド以外の、ルビー、サファイア、エメラルド、パライバトルマリン、アレキサンドライトなどの一部の限られた色石は、宝石業界では時としてダイヤモンド以上に高値で取引されることがあるのですが、質屋さんや買取店だと、その真贋や価値を見られる人が少ないため、値段がつかない場合がほとんどです。

※詳しくはこちら
色石の買取金額がつかない買取店や質屋さんがある3つの理由

ダイヤモンドなら、どんなに小さくても原価計算してくれるはず。0円にはならないはずです。
しかし財産と呼べるほど換金率が高いのは1ct以上のダイヤモンド。

いわゆる5大宝石(ルビー、サファイヤ、エメラルド、真珠、アレキサンドライト)も色の透明度や大きさで判断されますが、ある程度値段が付く可能性はあります。

しかし残念ですが、これ以外の宝石、アメジストやアクアマリンといった半貴石と呼ばれる宝石は、よほど大きいか、アンティークとして歴史的価値がある以外は財産として換金できる可能性は低いと思った方が良いでしょう。

自分で売るという方法もある!


もし自分が持っている宝石をお金に変えたい場合、自分でネットで販売したり、オークションに出品するという方法もあります。

アクアマリン、トパーズ、トルコ石といった誕生石なら、欲しいという需要はあるでしょう。大きさや美しさによっては高額な値段で新しい持ち主が現れるかも知れません。

もう1つ、例えば「パライバトルマリン」などの宝石は、希少価値があって値段も高め。欲しい人がいます。このようなマニアックな市場なら、需要がある宝石は値段は未知数です。

オークションも、サザビーズやクリスティーズといった海外の格式のあるところに持ち込めなくても大丈夫。日本でも毎日オークションという会社がジュエリーを扱っています。

こちらの会社は年に5回ジュエリーオークションを開催。商品もダイヤモンド以外の宝石でもOKです。10万円前後のお手頃な価格帯のジュエリーも扱っていますから、こちらに委託するのもアリですよね。

最後に


いかがですか。残念ですが、ぶっちゃけた話、財産価値がある宝石とはダイヤモンドと一部の色石のみ、と言えるかも知れません。

そして、これらの限られた石でも、品質がよいもの、大きさがある程度あるもの、カットがよいもの、などの様々な条件をクリアしなければなりません。

私の祖母が大事にしていたヒスイの指輪も、きっと質屋なら価値は0円、枠代のみ、と言われるでしょう。

でもオークションなら?自分がどれだけその宝石を大切にしていたか、ストーリー性とできれば鑑別書、保証書などをつけると値段は跳ね上がるかも。高額で落札される可能性はあります。

あなたの宝石を「財産」にしたいなら換金する方法を選ぶこと。これが宝石を財産にする秘訣かも知れませんね。

リカラット編集部 監修