硬度6 ルチル | (宝石の国) 28キャラを宝石屋が全力で解説する

出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト

硬度6 ルチル | (宝石の国) 28キャラを宝石屋が全力で解説する

大人気アニメ、『宝石の国』。このアニメの中で一番セリフが多い、重要なキャラクターがルチルです。

何と言ってもこのアニメ、このルチルの説明がないと、他のキャラクター(宝石)の特徴が全く分かりません。医者として壊れた宝石たちを手術(復元)するのがルチルの役目。ルチルのつぶやきは、宝石の勉強をする人にとっては本当に参考になります。(私もふむふむとメモしています。)

宝石の国のアニメの中では、ルチルはしっかり者で美脚の持ち主。このルチル、鉱物的にはどんな石なのでしょうか。

ルチルとは


ルチルという名前はラテン語の「rutilus」が由来となっています。「赤い」と言う意味で、和名は金紅石針状の鉱物のことです。鉱物的には二酸化チタンの結晶の1つ。チタンは地球上で9番目に多い元素で、鉄やアルミニウムのように割と日常生活の中でもよく見かけます。

ルチルは他の鉱物に含まれることが多く、一番ポピュラーなのは水晶に入っているルチルです。

スタールビー、スターサファイアの真ん中にくっきりと浮かぶ白い星の形の輝き(スター効果と言います)は、ルチルが内包されているからです。ルチルが割れた宝石たちの修復など医療を担当しているのは、内包物として他の宝石によく「含まれる」からでしょうか?

水晶や、ルビー、サファイアは、ルチルが内包されるとより高価になります。ルチルは他の宝石の価値を高める鉱物。宝石の国のアニメの中では、ルチルが医師として宝石たちのパワーを引き出す役目を果たしているのは、そのせいかもしれません。

ルチルの性質


宝石の国のアニメの中では、ルチルは「神経質そうに見えて雑」なキャラクターとして紹介されています。神経質に感じるのはルチルが針状の形状をしているからでしょうか?

アニメの中では、硬度が3,5しかないフォスフォフィライトの失った脚の修復に、ルチルは内部が硬度7のアゲートが詰まった貝殻の一部をくっつけたりします(びっくり)。確かに割と雑な性格ですよね。

ルチルのモース硬度は6ガラスや縫い針と同じくらいの硬さですから、それほど強いわけではありません。しかしルチルは屈折率では2.62-2.90とダイヤモンドを上回ります。宝石の国のアニメの中で、ルチルが時々思いがけないアイディアで仲間を助けることができるのは、キラリと光る才能があるから?

しかしルチルは残念ながら、天然の鉱物の中では透明度が殆どないため、ルチル自体には「宝石」としての価値はありません。

ルチルの活躍

他の宝石の仲間のパワーを引き出し、医師としてみんなを支えるルチル。鉱物としてのルチルは実は1950年代中ごろまで無色透明なものも産出されていました。キュービックジルコニアのように「ティタニア」「レインボーダイヤモンド」という名前でダイヤモンドの代わりとして人気があったそうです。

宝石の国のアニメの中で、ルチルは「金剛先生の治療をしたことある?」と聞かれて、先生が欠けたなんて聞いたことがありません、と返事をしながらも、「興味はあります。超ある。」とハアハアしながら答えていました。

ルチルはやるときはやる石。ダイヤモンドのように輝くこともできるのです。もしかしたら、今後ルチルは金剛先生やダイヤモンド達に代わって大活躍をするかも知れませんね。

最後に

いかがですか。宝石の国の28人のキャラクターの中で、私が一番好きなキャラクターがこのルチルです。白衣を着てみんなの修復に心血を注ぎ、時には優しく相談にも乗るルチル。

以前一緒に組んでいたパートナー、パパラチアにルビーなどを埋め込んで30万30回も改良するなど、かなりの努力家です。(というかパパラチアのことしか考えてませんよね…。)

宝石の国の中で、常に新しいことに挑戦するルチル。これからの活躍もとても楽しみです!

リカラット編集部 監修