ラピスラズリ、宝石店が本物と偽物を見分ける時の3つの観点

私がラピスラズリをはじめて手にしたのは、中高生のとき。マンガ雑誌の裏表紙に掲載されていた通信販売の広告、「幸せになるペンダント&リングセット」でした(笑)。

そのときのイメージもあって、ラピスラズリは個人的には「あまり高くない」というイメージがあるのですが、実は高品質な“本物”はそれほど安くないんですよね。

そこで、今回はラピスラズリを買うときの注意点をまとめました。

高品質の証は、不純物が入っていない純粋な青


まずは、品質の良し悪しから見ていきましょう。

ラピスラズリの高品質といわれているものは、「混ざり気のない青」です。

濃くて深いもの程価値高く扱われるといいます。

中でもグリーン寄りの色は価値が低くなり、紫寄りの色合いの方が高価とされています。

なかには、金箔のようにチカチカとパイライトが含まれるラピスラズリもあります。

個人的にはパイライト入りのラピスラズリの方が見ていて面白いので好きなのですが、パイライト入りのものは、美しい配分でパイライトが入っているもの程、価値が高くなるそうです。

“偽物”のラピスラズリに注意!


購入時に気を付けたいのは、いわゆる“偽物”のラピスラズリ。

最近は偽物であることを明記したうえで販売する業者の方が多いとは思いますが、そうでない業者がいないとも限りません。知っておきたい代表的な3つの偽物を紹介します。

色を改変したもの(着色・染色)


他の宝石にも施されることのある人工着色処理は、もちろんラピスラズリにも使われる場合があります。

しかも、この処理のときに主に使われるのはラピスラズリではなく、ハウライトやマグネサイトという白色をした別の鉱物

着色を施したハウライトやマグネサイトは、ラピスラズリやターコイズという名前で販売されているようです。

ネイルリムーバーをつけてみて、色が落ちるようであれば着色という見分け方もありますが、高級なものであればあまり試したくはないですよね。

粉末を固めたもの(練り)


練りという加工も、宝石ではよく聞きます。特に水晶片を集めて作られる「練り水晶」は有名な気がします。

ラピスラズリにも練り物は存在しています。

練りラピスラズリは樹脂などでラピスラズリの粉を固めて作られます

着色とちがい、一応、ラピスラズリは含まれているので、もしかしたらパワーストーンとしてのご利益は多少あるのかもしれませんが、宝石としての価値はほとんどなさそうです。

表面だけ張ったもの(張り)


こちらは、薄くスライスしたターコイズを他の素材と張り合わせたものです。

せめて、ラピスラズリを張ってくれればよいのですが、張り付ける素材すらターコイズ。

それならば、ターコイズとして売り出せばよいものを、ラピスラズリとして販売しているようです。

ラピスラズリを身に着ける時の注意点


ラピスラズリは硬度がそれほど高くありません。5~5.5とガラスと同じくらい

ブレスレットなどに加工される場合には、水晶と一緒に使われることも多いかと思いますが、水晶がモース硬度7となるので、隣に配置してしまうと、傷が付いたり割れたりしてしまう可能性があるので注意が必要です

ペンダントやネックレスであれば、それほどぶつけることもないと思いますが、リングやブレスレットに加工した場合には、バッグのポケットに手を入れるときなど、石に金属や他の物質が直接触れそうなシーンでは気をつけた方がいいですね。

身近な宝石ラピスラズリですが、意外と偽物が多い宝石でもあるのです。

私の購入したペンダント&リングセットが果たして本物だったかどうかは、今となっては手元にないので確認のしようもないのですが、ちょっと気になっています。

パイライトが含まれていないタイプで、かなり薄くスライスした小さなものが張り付けてあるようなデザインだったという記憶はあるのですが……。

次回、購入を検討するときには、もっと慎重に吟味したうえで購入したいものです。

※人工処理や模造石自体が悪い訳ではありません。悪いのは業者が事実を隠して高額に売ることです。事実がきちんと明記し販売されているものを消費者が納得して購入するのは問題ありません。

リカラット編集部 監修