アルマンディンガーネットの色は?ほかのガーネットとどう違うの?

アルマンディンガーネット ルース

アルマンディンガーネットは、ガーネットグループに属する赤いガーネットの一種です。

アルマンダイトと呼ばれることもありますね。

ガーネットの中で最も多く存在するといわれ、古来から研磨剤や宝石として使用されてきた、歴史の長い宝石です。

ガーネットとして街でよく見かけるのもこの種類が多いのではないでしょうか。

こちらでは、アルマンディンガーネットの鉱物としての特徴から、色のバリエーションや名前の意味、さらにほかのガーネットとの違いなどについてお伝えしていきます!

ガーネットとは

ガーネット ルース

まずは簡単にガーネットについて説明しますね。

ガーネットとは、近い化学組織をもった等軸晶系の鉱物グループの総称です。

ガーネットグループを大きく分類すると、

  • アルミニウムガーネット
  • カルシウムガーネット

の2つに分けられます。

一般的に、アルミニウムガーネットにはレッドやオレンジ系が、カルシウムガーネットにはグリーンや褐色系が多いといわれます。

その中でそれぞれ含まれる成分によって3つずつ(アルミニウムガーネット:パイロープ、アルマンディン、スぺサルティン)と(カルシウムガーネット:アンドラダイト、グロッシュラー、ウバロバイト)に枝分かれし、この6種類が主な種類とされています。

ただし、ウバロバイトについては大きな結晶形で産出されることが少ないため、宝石として市場に出回ることも多くないそうです。

また、2種類以上のガーネットが混合した固溶体も多く、

  • ロードライトガーネット(パイロープ+アルマンディン)
  • マラヤガーネット(スぺサルティン+パイロープ+アルマンディン)
  • マリガーネット(グロッシュラー+アンドラダイト)

などが有名ですね。

▶︎ガーネットの詳細記事はコチラから

アルマンディンガーネット(アルマンダイト)とは?

アルマンディンガーネット ルース

冒頭でもお話したとおり、アルマンディンガーネットはガーネットの中で最も多く産出されるといわれている種類で、アルマンダイトと呼ばれることもあります。

街でよく見かけるのもこの種類が多い気がしますので、ガーネットは赤い石と思っている人の多くはアルマンディンガーネットのことを思い浮かべているのかもしれませんね。

まずは基本情報から見ていきましょう。

鉱物としての基本情報

英名 Almandine garnet
和名 鉄礬柘榴石
分類 珪酸塩鉱物
結晶系 等軸晶系
化学組成 Fe3Al2[Sio4]3
硬度 7.5
比重 3.95-4.25
屈折率 1.78
複屈折率
光沢 ガラス状

特徴

アルマンディンガーネットは、アルミニウムガーネットの一種です。

鉄とアルミニウムのケイ酸塩鉱物で、他の赤系統のガーネットよりも濃い赤色を呈するものが多いのが特徴です。

ガーネットグループの中で最も古くから知られる一つで、世界中で産出されるといわれています。

宝石のほかに研磨剤としても使用されてきた歴史もあります。

多いものは濃い赤色から黒赤色ですが、他にも褐赤色、さらには紫、黒、ピンク味を帯びたものなども見つかっています。

産地

ブラジル、インド、タンザニア、スリランカ、アフガニスタン、マダガスカル、アメリカ、日本、中国など、世界中で幅広く産出されてきました。

石言葉

アルマンディンガーネットの石言葉は「勝利」「誠実」「友愛」「貞操」などです。

古来から友情や誠実を象徴して、実行する気力を与えて勝利へ導く石だと信じられてきたそうです。

アルマンディンガーネットの名前の意味

アルマンディンガーネット ルース

アルマンディン(Almandine)という名前は、トルコのアラバンダ(Alabanda)という都市の名前を由来としているそうです。

現在アラフィサールと呼ばれる古い町「アラバンダ」は、古来からこの宝石の研磨をしてきたという歴史をもつことから、このように呼ばれるようになったと伝わります。

和名では「鉄礬柘榴(てつばんざくろ)石」と呼ばれています。

柘榴石はガーネットの和名で、鉄礬(鉄とアルミニウム)を含有する柘榴石であることから、こう名付けられたといわれています。

ちなみに、昔は「金剛砂」とも呼ばれていたそうです。

これはかつての日本では、アルマンディンの小さな結晶粒が川砂の中から多く発見されていたことからきているようで、そのため金剛砂と呼ばれ、研磨剤として使用されていたといいます。

アルマンディンガーネットの原石の形は?

アルマンディンガーネット 原石
ケイ酸塩鉱物の一種であるアルマンディンガーネットは、変成岩中や火成岩中に生成されると考えられています。

そしてその結晶は12面体または偏菱24面体をしているといいます。

透明な結晶は、ほかのガーネットと比較して濃い赤色を呈することが多く、不透明に近い結晶も産出されることがあるそうです。

世界中で広く産出されており、中には4~8㎏を超える大きな原石が採掘されることもあるのだとか。

アルマンディンガーネットの固溶体

グレープガーネット ルース
「固溶体」とは、 2種類以上の元素が溶け合うことにより構成された結晶のことです。

ガーネットの固溶体の中で代表的なもののひとつが、ロードライトガーネットです。

ロードライトガーネットは、アルマンディンとパイロープの固溶体です。

パイロープは血のような赤色、アルマンディンはパイロープよりも濃い赤色をしています。

この2つの固溶体であるロードライトガーネットは紫味を帯びた赤色をしています。

紫味が強い、グレープガーネットと呼ばれるものも人気がありますね。

他のガーネットとの違い

アルマンディンガーネット ルース
アルマンディンガーネットがアルミニウムガーネットに属し、鉄とアルミニウムからできた珪酸塩鉱物であることは先にお話ししました。

そして、この鉄の含有量が他の赤色系ガーネットよりも多いことから、アルマンディンガーネットはより濃くて黒っぽい赤色になると考えられています。

さらに、針状ルチルを含み、 4条や6条のスター効果を見せるスターガーネットアルマンディンガーネットやアルマンディンの固溶体であるロードライトガーネットに多いといわれています。

スターガーネット ルース

また、アルマンディンガーネットの結晶がダイヤモンドの内包物として含まれることもあるそうです。

アルマンディンガーネットの価値基準

アルマンディンガーネット ルース

アルマンディンは一般的に肉眼で見えるほどの内包物が含まれることは少ないといわれていますが、やはり透明感が高いほど高評価となります。

大きなサイズも多く産出されるため、大きくなると価格がグンと高騰するということもなく、カラット数相当の値段が付くことが多いようです。

最後に

アルマンディンガーネット ネックレス

ガーネットグループの中で最も多く、そして歴史が古いとされるアルマンディンガーネット。

燃えるような濃い赤色は古くから人々を魅了し、ジュエリーとしてだけでなく、護符や研磨剤として幅広く愛されてきました。

コロンとした原石も独特な個性があるので、結晶をコレクションとして集めたくなる魅力もありますよね。

リカラット編集部 監修